2007-01-01から1年間の記事一覧

追記

2回目を観てきた。 ゴメン。 前回は観る前にテンパリ過ぎて、かなり観方にバイアスがかかっちゃってたみたい。 フィラデルフィアの街の変化も、ロッキーたちの老いと孤独も、最小限のシーンで自然に伝わるよう巧く撮られていた。過去の思い出にひたるロッキ…

ロッキー・ザ・ファイナル(2)

しかし、「ファイナル」公開に合わせた特集なんかを観ていると、「第一作は傑作だったが、その後は蛇足」とか、「アメリカの代紋を背負った硬直化した展開」といったまとめ方が本当に目立つ。まったく、「あんたらまともに映画を観ずに、イメージで物言って…

ロッキー・ザ・ファイナル(1)

ロッキーに関しては、もう昔からの地元の友達みたいなもので、作品としてどこが良いとか悪いなんてことを言う気がしない。だから、どうしても手前味噌な思い出話みたいになってしまいそうだ。 第一作をはじめて観たのは、たしか中1か中2の秋の月曜ロードショ…

『復讐するは我にあり』

先週やってたテレ東の3時間ドラマ。 西岡琢也の脚本だと聞いて、血とバイオレンスのライターがこの題材をどう料理するのか、ちょっと楽しみにしていた。 あの今村昌平&緒形拳版の印象があまりにも強烈で、どうしたってどこかで比較してしまうのだが、映画で…

『ハゲタカ』最終回とETV特集「あしたのジョーと、あの時代」

『ハゲタカ』最終回を観る。 やや竜頭蛇尾と言おうか、正直ちょっと残念な印象。 『フラガール』について、「そんないい話にしてくれなくていいよ」なんて感想を書いた途端に、『ハゲタカ』もそうなってしまうとは... 見逃していた1、2話も、http://video.…

『フラガール』とシナリオ『六連発愚連隊』

『フラガール』をDVDにて、2回目の観賞。 初見の時もあった、微妙な(微妙だからこそ尚更気になる)違和感を、よりはっきり感じる。 本当に、穿ち見とかそういうふうに取らないでもらいたいのだが、自分は率直な気持ち「無理にそんな良い話にしてくれなくて…

土曜ドラマ『ハゲタカ』

半分仕事の都合もあって、今期はリメイク物を中心に結構ドラマを観ている。 ただやはりというか、手ごたえはかなり残念な感じ。 まず、鳴り物入りの大作らしく、あちこちで色々突っ込まれながらも一応視聴率は安定しているらしい『華麗なる一族』。 正直、昭…

哀悼 鈴木ヒロミツ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070314-00000158-sph-ent 突然で本当に驚いた。 昨年あたりまでは、BSのGS特番に登場して歌ってくれたりしてたのにな... いつだったか、そのテの番組で「朝日のあたる家」のカバーをしてた時は、声の延びはさすがに衰え…

『悪名一番』(63年 大映)監督 田中徳三 脚本 依田義賢

日本映画専門チャンネルのシリーズ一挙放映にて。 第3作『新・悪名』と並んでシリーズ中最高傑作の双璧だと思う。『悪名』観てみたいけど数が多くて...という人がいたら、まずこの2本から観てください。 預けた金が戻って来ないと困っている人たちの頼みで…

『日本暗殺秘録』 69年東映 監督中島貞夫 脚本笠原和夫

浅草名画座で『日本暗殺秘録』を観てきた。今はなき中野武蔵野ホールでの笠原和夫特集、新文芸座での中島貞夫特集に続いて今回で3回目。 かつての新宿昭和館と比べても、相当に客の年齢層が高くなってる。おっさんたち(というよりもおそらく平均60歳は超…

「誰でもピカソ」ちあきなおみ特集

ちあきについての説明や出演陣の語りは最小限に、とにかくNHKや民放各局から掻き集めた歌の映像を極力フルで見せてくれる構成が、良心的で素晴らしかった。 ただ、それならば、既にみんなのイメージの中にある初期の映像は、もっとさわり程度でいいんじゃな…

『新 悪名』(62年 監督森一生 脚本依田義賢)とアプレと新自由主義

『兵隊やくざ』シリーズに続いて、今度は立て続けに『悪名』を観ている。時代劇専門チャンネルの「サンデー座頭市」も合わせて、CSのおかげで勝新月間って感じだ。これが終わると週一回のお楽しみがなくなって寂しくなるなァ... 『悪名』の八尾の朝吉は、喧…

追記

テレビ座頭市第1シーズンのDVDボックスが遂に出たことをたった今知る。座頭市物語 DVD-BOX出版社/メーカー: ユニバーサルミュージック発売日: 2007/01/17メディア: DVD クリック: 42回この商品を含むブログ (16件) を見る今、時代劇専門チャンネルでの放送…

インフルエンザと勝新

一昨日から同居人と2人、インフルエンザでぶっ倒れてました。 普段オン・オフのメリハリの無い生活なので、こうして強制的に「休み」になる機会っていうのは、実は結構嬉しかったりするんだけど、今年の風邪は関節に来るみたいで、腰やら肩やらの痛みで起き…

『わにとかげぎす』と、なぜかまたクマシロ

ヤンマガ今週号の古谷実「わにとかげぎす」が、面白かった。正直言って、孤独な人が頭の中でぐるぐるしてる系の古谷実の作品は、ちょっと飽きてきたなってところがあって、本作には今までもうひとつノレないできた。縛りが無くなって底が抜けた社会で、タガ…

「わしズム 21号」と『日本沈没』(旧作)

去年の紅白をきっかけに、最近やたらと有線で流れるようになった「千の風になって」とかいう歌が嫌だ。 自分の身近な肉親の死に方やその心情を考えた時、ここで歌われている「千の風になって あの大きな空を 吹きわたっています」だの「冬はダイヤのように …

オフ会と恋文

先週末は、久しぶりにショーケンファンの集まりに参加。 プライベートで、こうして大人数で飲むのは本当に久しぶりだったので、半分楽しみ半分緊張といった感じで出かける。 一次会は、かつての(今もあるか?)ロフト付きのワンルームコーポを思わせる、天…

あけましておめでとうございます。

年末年始は、旧友との再会が多かった。 仕方の無いことながら、生活の場所が違うと、興味対象や感覚の距離も大きくなっていって、年々徐々に疎遠になる友人達も多いんだけど、この齢になるとそれぞれ現在の場所にも定着して、むしろ人間って変わらないもんだ…