2005-01-01から1年間の記事一覧

友人達とやってたライター集団「線引き屋」HPでやってた、「今年のベスト10」をUPします(この「線引き屋」も、徐々にそれぞれの職域が雑多になっていって、ほとんど有名無実化して久しかったんですが、取り合えず今年一杯で一区切り付けたいと思います。と…

おかげさまで、

「ロック画報22 映画×ロック」http://www.p-vine.com/app.php/mo/Shop/ac/ProductDetail/id/2971 売れ行き好調のようで、版元在庫切れの模様。 このムック、深夜の「傷だらけの天使」の再放送観ては、自分の将来悲観してブルーになって、翌日学校サボったり…

野上版「大和」新たなる真実!

そして、野上さんにシナリオの感想をお伝えしたところ、立場の複雑な俺に対しても、大変丁寧真摯な返信をいただきました。 そして! 下のエントリで引用した下士官と娼婦のやりとりについて、当初野上さんが考えられていたより生々しいプロットについて教え…

『男たちの大和』本日公開

パンフレットに、元大和乗組員小林健さんへのインタビューを寄せております。 しかし、何はともあれ、この映画には当たって欲しい。 テレビサイズじゃないスケールと想像力を発揮する場と自由を、日本映画に担保するために! その為の税金だと思って、邦画フ…

『ロック画報22 映画×ロック』(ブルースインターアクションズ)

出ました!http://www.p-vine.com/app.php/mo/Shop/ac/ProductDetail/id/2971 「大和」ムックと並んでばくはつ五郎、本年最後の力仕事。 長文レビューでは、70年代東映を担当(以前楼主様よりうかがった、「ダンプ渡り鳥」の強烈な裏話も引用させていただき…

「シナリオ」1月号掲載、野上龍雄版「男たちの大和」に要注目!

映画そのものへの感想は、ひとまず公開を待ちたいと思いますが、本書と合わせてもう一冊、、この映画と日本の戦争に関心のあるみなさんに是非とも読んでいただきたいのが、現在発売中の「シナリオ」1月号に掲載されている、野上龍雄氏による本編では没となっ…

「男たちの大和 コンプリートBOOK」(イプシロン出版企画)、出ました。

佐藤純弥監督、東映高岩淡会長ら製作サイドと、元大和乗組員インタビュー、そして邦画戦争映画レビュー他を担当した「男たちの大和 コンプリートBOOK」が、そろそろ店頭に並びます。 http://www.upsilon-publishing.jp/htdocs/BooksDetail/D00247.html 版元…

「スタンダード」って大切だ。

「男女平等」とか「対等な付き合い」とかいった観念的な正義のスローガンが、非現実的な泥試合の元にしかなってないという話を前の日記で書いたけれど、今という時代においては、そうした正義の主張をベタに、声高にすることはむしろ流行らない。 かといって…

同級生が心配

ニュースで以前の奈良の幼女誘拐殺人事件の続報をやってて、同居人がポツリ。 「五郎さんくらいの齢の男の人がいちばん歪んでる気がする」 そこから何かの拍子で、「今日びの高校生は知恵をつけてるから絶対コンドームつけさせるけど、中学生だったらナマで…

田中小実昌『ぼくのシネマ・グラフィティ』

とりあえず抜けた(と、思う)。 しかし、今回はずるずると引っ張りすぎたせいで、あまり開放感が無い。 当面抱えているものは、ある程度一気に終わらせてしまわないと、すぐに内容に不安や不満が堪ってきて、良からぬことを考えだしてしまうものだ。しかも…

男たちの旅路

NHKアーカイブスでやってた『男たちの旅路』の第三部第一話「シルバーシート」を観た(確か何年か前「懐かしのドラマ館」って枠でやってた時に観て以来2度目)。 殿山泰司、笠智衆、加藤嘉、藤原釜足といった錚錚たる名優連演じる身寄りのない老人達が、都電…

笠原和夫に興味を持たれた方は

こちらもよろしく! http://d.hatena.ne.jp/bakuhatugoro/20050625

en-taxi 11月号

http://www.fusosha.co.jp/en-taxi/ 特集は「70年代東映」。 そして何と!笠原和夫『実録 共産党』『日本暗殺秘録』収録の文庫本が付録に付いてます!! これらは「映画芸術」の笠原・深作追悼号と、『笠原和夫 人とシナリオ』に既に収録されているけれど、と…

忘れてた...

もう一つ追加。 『ZGUNDAM HISTORICA 06』に、80年代軍もの青春映画(『愛と青春の旅立ち』とか『トップガン』とか)からの影響について、コラムを書いてます。 こちらも所謂「大衆の原像」的な話。 クワトロのサファリジャケットが象徴だけど、ゼータって…

最近の仕事2つ

『ロック画報21 メッセージソング特集』に、大江慎也『ROOKIE TONIGHT』『HUMANBEING』『BLOOD』『PECULIAR』『WILL POWER』、花田裕之『Solo works 1990-1998』、60/40『100=60/40 THE COMPLETE RECORDING OF 60/40』といった、ルースターズメンバーのソロ…

松本零士『男おいどん』

足の裏に突然できた血瘤の手術の予後で、ほとんど外出できないストレスもあって録りためてたCSの成瀬巳喜男特集をちびちび観たり、藤子Aの『愛...知りそめし頃に』とか松本零士の四畳半モノとかを再読一気読みしたり... 松本マンガ名物の章末モノローグ、初…

END OF THE CENTURY

恥ずかしながら、去年の上映を見損ねて以来「どうせ必ず観るんだから」とDVD化後もそのままになってたラモーンズの伝記映画『END OF THE CENTURY』をようやく観た。 半端インテリの馬鹿礼賛とか、自称ダメとか鬱陶しくてかなわないけど、本物の馬鹿野郎って…

HOT WAX vol.3

深作特集、ちょっと関係書籍供給過剰気味かなとも思ってたけど、思いのほか面白かった。 号を重ねるごとに映画レビューに力が入ってきてて、今回は情報も見立ても結構掘り下げられてて読み応えありました。 俺の大好きな『資金源強奪』が大きく取りあげられ…

鎌田哲哉『LEFT ALONE 構想と批判』

何ヶ月か前の坪内祐三『三茶日記』で、「例えば中野重治のように、何かを徹底的に正確に記述しようとする執念において文学を感じる文章」と紹介されていて気になっていた(俺は坪内氏の視点のフェアネスについてはかなり懐疑的だけれど、ある種の嗅覚につい…

自分の都合を棚上げにするやつら

下の電車男のエントリーに対して(ってより「コミュニケーションスキル」ってヤツの胡散臭さについてか)、mixiの方でいただいたガルシアの首さんhttp://d.hatena.ne.jp/headofgarcia/のコメントが、その舞台裏を突く興味深いものだったので、こちらに再掲。…

最近のいろいろ

☆明日はボカン亭日野さんのイベントで、ゲストで回します。 「音楽殺人未遂 」 8月21日(OPEN/START PM11:00) at CLUB ROOTS TEL 03-3330-0447 www.muribushi.jp/index.html CHARGE \1000+ORDER DJ: 日野ヤスヒコ(ボカン亭) 永田カズナオ (FANTASTIC EXPLOS…

ドラマの電車男、結構毎週楽しみに見てる。

恋愛なんてのは、美男美女より冴えないヤツのドタバタを見てる方がドラマがあって楽しいし、何にしろ初体験の渦中っていうのは初々しくてイイもんだ(二十歳くらいの時、彼女をはじめて招く友人のヤモメ部屋を徹夜で大改造した時のことなんかが思い出されて…

旅先にて『母をたずねて三千里』

昨日は10年近くぶりで海水浴へ。 全国的な猛暑の日ではあったけれど海風も涼しく、北海道の日差しをナメてロクに日焼け対策をしていなかったため、翌日は全身真っ赤になって苦しむはめに。 ま、それも含めて久々に夏を満喫したってことで良し。 昨日は一日何…

Theピーズ 2

昨夜(もう一昨日か...)も同居人に付き合って、下北Queにてピーズを見る(調度隣にウガンダ氏が居た)。 前回、というか彼らについて書く時は毎度「ヨレヨレオヤジ」っぷりをつい強調してしまいがちだけど、実のところピーズは、曲も詞も演奏も、今が一番背…

岡村ちゃん逮捕

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/drug/?1121533196 執行猶予中の再犯だったみたい。 シャブについては、良い悪い言うつもりは全くないけど、決して上り調子じゃない時期のことだから、微妙な気分になる。 いろいろ「取り返しが付かなく」なってい…

メモ

現在、戦争をたんに利害の衝突からのみ眺める妙な先入観がありますが、そんなかんたんなものではない。負けた方が、侵略のままにまかせた方が、下手に戦うより楽な場合だってあります。それをなぜ、人類は性懲りもなく戦争を繰り返してきたか。それは意識す…

死者の身代わりの世代

id:border68さんよりトラックバックをいただいたので、mixiの日記より転載します。 今、ちくま学芸文庫から出た吉田満の『戦艦大和と戦後』(『tone』で魚雷氏が取り上げた古山高麗雄さんとの対話『書いても書いても書いても...』も収録されています)を読ん…

笠原和夫調査資料書籍化!

昨日は太田出版にて打ち合わせ中、『昭和の劇』を担当された編集氏より、今度出る『「仁義なき戦い」調査・取材録集成』を見せていただき大興奮。 『tone』http://d.hatena.ne.jp/bakuhatugoro/20050625の笠原論考取材中から噂は聞いていたけれど、「やられ…

『TONE』02号

27日月曜発売になる『TONE(トーン)』02号(ユニバーサル・コンボ) http://www.toneunderground.com/の戦争特集に、「不関旗一旒 海軍二等兵曹笠原和夫」という一文を書きました。 日本の戦争映画を観ていて、ずっと引っかかっていたことがある。 どの映画の…

最近の仕事いろいろ

しばらく日記を放ったらかしにしている間にちょっと時間経ってしまったけれど、『音楽誌が書かないJポップ批評37 サンボマスターと青春地獄変』に、「日本語青春ロックの系譜 新しき「青春」の道と光を求めて」というタイトルの一文を書いてます。 音楽スノ…