2003-10-01から1ヶ月間の記事一覧

昨夜も、「ガキ帝国ナイト」のフライヤーを置きに新宿、渋谷方面に。

移動中にパラパラと再読していた武田泰淳『目まいのする散歩』の中で、いま現在自分を取り巻く気分と風景を、一気に顕在化させるような一説に、不意打ちのようにぶつかる。 今日は、そのフレーズを覚え書きとして抜粋。 明治神宮の表参道は、今や、日本のシ…

と、思わずリキんでしまったけれども、

一方でこういう憧れもある。ちょっと引用長くなるんだが… 「たべものの恨みは恐ろしいぞお」と、女房は、誰かをおどかすようにいう。戦後、闇のお菓子を、闇市の屋台で売りさばいていたころ、取り締まりの警官にしばしば襲われた。菓子の中身をわって、小豆…

上村一夫に、『関東平野』という自伝的長編がある。今、現物が手元に無いので記憶が曖昧なんだけれども…

上村の分身である主人公金太は、終戦直後の小学生。銀子というオカマ少女の親友がいる(彼女が男であることは、学校では金太しか知らない)。 ある日の学級会で、登下校時の買い食いを禁止することが決まった。民主主義の世の中になったので、クラスのルール…

続・「民主主義」というよりも…(feat 上村一夫&武田泰淳 百合子

「民主主義」と聞いて、俺が思い出す話と言えば…

すっかりこちらでの告知が遅れてしまったけれど、

骸吉君もふれているように、線引き屋HPの方に、奈落君とのヤンキーロック特集校了記念対談をUPしました。 題して「横浜銀蝿と身分制度」。 なんのこっちゃい?ってタイトルだけど、図らずもお題の枠を大きく超えて、このところ我々が考えてることの中間総括的…

平成の梅崎春生(だと、かねてより確信する)、荻原魚雷さん初の著作集『借家と古本』が出ました。

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/5180/旧線引き屋HPに掲載された「文壇高円寺」と、『sumus』連載の作家論風エッセイを纏められたものです。 尾崎一雄、古山高麗雄、鮎川信夫、辻潤など、彼が深く愛し、また体質的にも響きあうところの多い作家達…

文壇高円寺、荻原魚雷氏が知らせてくれたおかげで、ヤフオクにて色川武大『御家庭映画館』をゲット! これでようやく色川名義の著作はコンプリートした。

「近頃でもヒューマンな感情を売り物にする映画はある。それがあまり泣けないのは、ひとつには、登場人物が愚かしくなくなって、生きるための一通りの知識や概念を身につけてしまっているからではないのか。世間一般のレベルがそこまであがってきているので…