2003-01-01から1年間の記事一覧

「線引き屋」メンバーのベストテンはこちら

http://www.axcx.com/~sato/senbikiya/best/2003.html というわけで、来年もよろしく。

よいお年を〜

本年印象深かった事々。 1位 萩原健一 渋谷AX 11/18(ライブ) ボロボロ、ダサダサぶりに、却って昨今まれなロックの「取りかえしも、かっこもつかない」極北のリアリティが横溢。アンドレマルローそのままの、男っぽい客の雰囲気も最高。 2位 『座頭市物…

オフ会は、

先輩方に囲まれて相変わらず緊張しまくっていたのだが、今回は逆にハイになって思い切り饒舌になってしまった。 正直、今年のショーケンの復活は、僕にとってロック観のスタンスを試される試練となった。逆境だからこそ現在進行形の彼に対し、凄玉オヤジに白…

ザ・オイスター&ザ・フライング・フィッシュのライブを見に

夕方から梅島ゆーことぴあへ。 彼等が大阪のショーケン復活前夜祭に出演したことからショーケンファンサイト周辺との交流ができて、前後はちょっとしたオフ会状態だった。 ライブはマイペースに我が道を行く、いい意味で肩の力の抜けたサイケバンドといった…

と、結局また色川武大の話になってしまったが

自分の感じ方に確信が持てず、頑固な開き直りを持てない。 かといって、その場その時の空気に適応、同調することも、面の皮の厚さが足りないのか、甘い意地やヒロイズムを思い切れず、はしたなく思えて躊躇してしまう。 そうして格好のつかないまま時が過ぎ…

『en-taxi』最新号のショーケンLIVEレビューに、

亀和田武は「68年の革命世代の、自分のしたことをいっさい後悔しない、反省なんて言葉は辞書からいっさい破り捨てた。勝ったの負けたのなんて、そんな野暮なことはいいっこなしだぜ、というテイストがカッコイイ」というような内容の一文を寄せていた。 最近…

あと、色さんのこの発言も印象的だった。

しかし、昔の人は一体に文章がうまいですね。電話ができてからだめになったんでしょう。無駄がないですからね。ほかの人が真似しても、百けん風じゃないから、にせものになっちゃう。文章力とは別に、実感に根ざしてる文章なんで。だから、さっき川村さんが…

河出ムック『内田百けん』を読む。

今年の河出ムックは、装丁も執筆陣もツボを押さえまくった山口瞳特集や(今出てる号からQJ編集長になった森山さんの名前の誤植は可哀そうだったけど...)、単行本未収録原稿300枚収録!、伊集院vs村松対談もスイングしてる色川武大vs阿佐田哲也特集など、…

ショーケン復活祭後編 セットリストUPしました。

http://www.axcx.com/~sato/senbikiya/event1220.html

荻原魚雷さんに、福田恒存と平野謙による坂口安吾追悼文掲載の『知性』をいただく。

特に、福田恒存の、敢えて自分を思い切り幼く無防備な状態に置いて書いたような追悼文が素晴らしかった。 もともと坂口さんは人間のすなおなやさしさといったものを求めた人であるし、またそういうものを皆がじかに出しあって、傷つかずに生きていくことを夢…

それにつけてもあらためて痛感したのは、

この頃のショーケンの周りには本当に凄いスタッフが集まってたんだな、ということ。ロックにしろ、ニューシネマテイストの映画にしろ、とにかく世の中まるごと初体験だから新鮮だし、ジャンルという形で整理され体制内に収まっていない、未整理なカオスのよ…

今回のゲストDJうちこさんの、

クラブミュージック隆盛以降の世代らしく、初期のショーケンのラウンジっぽい洒落た部分をうまく掬い取り、それを越えた渋味やアバンギャルドな側面と自然に溶け合わせるような繋ぎぶりも、あらためてショーケンの魅力の懐の広さを現在の文脈に繋げる形で知…

80年代初頭、インドにマザーテレサを訪ねて

独力で行った「シャンティシャンティライブ」の特番(キマりすぎて血走った目と、微妙に朦朧とした動きがヤバ過ぎ...)、ビールでいい具合に出来上がり、司会の鶴太郎のパンツを脱がせて半べそかかせていたオールナイトフジ生出演とミニライブ(この頃はおク…

ショーケン復活祭後編

前回を上回る多数のご来場、ありがとうございました。 セットリスト、近々線引き屋HPの方でUPします。 昨日は午後からのショーケンファン忘年会に続き、まさにショーケンづけの1日。 79年の、レイニーウッドをバックに従えた「熱狂雷舞」から、ずっとリアル…

以下、当日のタイムテーブルです。

7:00〜7:30ばくはつ 7:30〜8:10榎本 8:10〜8:50うちこ 8:50〜9:30ばくはつ 9:30〜10:10榎本 10:10〜10:50うちこ 10:50〜11:30ばくはつ 11:30〜ラスト DJバトル 今回はDJ全員がディープな…

いよいよ明日です。

小さなお店で、前回は入り口で躊躇されてた方も多かったみたいですが、気楽な飲み会的DJパーティなので、静かにひとり聴かれるもよし、大いに語るも踊るもよし、どうぞお気軽においでください。 詳細は線引き屋HPの方をご覧ください。 http://www.axcx.com/~…

監督が東映の職人監督中島貞夫だけあって、

手堅いエンタテイメントとしてまとめられてはいるのだが、通俗ヒューマニズム的な感動巨編としての仕上げと、サンカの近代社会とは異なるリアリティを強調しようとした演出(藤田弓子が川辺の移動テントの中で、ひとりで出産するシーンや、殿山泰司が山間で…

瀬降り物語

昨夜は、榎本氏と『ショーケン復活祭』の打ち合わせの後、『瀬降り物語』(85年 中島貞夫)http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD17579/story.html をビデオ観賞。 企画段階ではズバリ「サンカ物語」というタイトルがついていたように、昭和初期まで存在し…

スカパーで録画した70年代ドラマの貸し借りをしたり、

時々集まってはガンダム話をしたりといった、趣味の部分で繋がっている2人の友人以外は、それぞれ7、8年ぶりの顔合わせ。さすがにこれだけブランクがあると、特にこちらは仕事がら、やや日常のリアリティが普通じゃない部分もあるため、さて何を接点に話した…

分衆たちとカラオケ

昨夜は、大学時代の友人達と、高円寺のプロレス居酒屋「ごっち」にて忘年会。

ラスト、機動隊に包囲されたショーケンが

ランクルでパトカーの群を踏みつけながら疾走するシーンの、思わず笑いが込み上げてくるようなやり過ぎ感。 人がギラギラと脱出を企てる瞬間の生命力のはばたきをひたすら描き続け、当時すでに60を越えていたにも関わらず、こうしたエクスキューズ無用のアク…

ショーケンも木村一八も

金や実利じゃなく、ギラギラし続けるため(=ロックし続けるため。このロック観を「オヤジの勘違い」とかツッコむのは容易いけれど、逆に、一億総オタクのこのご時世、むしろこう言いきることの方が、よほどロックじゃないか!)に突っ走る。荻野目慶子の不…

その後、『恋文』、『もどり川』など

神代辰巳作品を立て続けに観てしまい、ウルトラダウナー映画の後はアッパーな映画を、というわけじゃないけど、10何年かぶりで、『いつかギラギラする日』を観た。 初見の劇場公開時(92年)には、正直、イマイチという感想だった。 一連の実録モノをはじめ、…

あと、前回配付した小冊子「君は『アフリカの光』を見たか ?」を

再録UPしました。http://www.axcx.com/~sato/senbikiya/event1108a.htmlこれ、改めてディティール膨らませた形で、ちょっとしたミニコミにまとめ直そうと考えてるんですが、とりあえず、字数の関係で入りきらなかった部分を多少復活、補足したので、冊子ご覧…

祭ばやしが聞こえる Vol.2

「萩原健一のロマンチックアクション 荒れはてた都会に 白けきった現代に 愛と冒険と夢を求めて...」 ・ 12月20日(土) ヨル7時〜12時 高円寺ROCK-YA(03-3337-4108) 地図はこちらhttp://www.d-units.net/rock-ya/6-map.html チャージ1000円(1ドリンク) ・…

ショーケン復活祭 後編 開催決定!

小さいお店なので、前回は入り口で躊躇された方も多かったようですが、気楽な飲み会的DJパーティーなので、安心していらしてください。 熱狂雷舞の余韻を、熱く、楽しく語り、飲み踊りましょう。

一方で、ショーケンのような存在は、

俺を自由にしてくれる。熱くて真面目で一本気な人間臭さに共感や尊敬もあるけれど、無邪気な素直さ、いい意味でのバカさが勝ってるから、しみったれた気分にならないのがいい。「部屋散らかりっぱなしでもいいじゃないか」って気分にしてくれる。生理の強さ…

91年。調度『瞬きもせず』や『純』の直後くらいの作品。

円熟期といおうか、その後どんどん丸っこく穏やかで透明な感じに向かっていく手前、繊細な中にも、まだリアルタイムの生々しい表情、ディティールを感じさせる。画風を含めたテイストが個人的にいちばん好きなのがこの時期だ。 普通に友達づきあいしながら、…

気マジメだから、バカが大事。切実に。

このところ、表面的な日常はともかく魂は完全にショーケンに支配されてるので、感想書くのがすっかり遅くなってしまったが、先日発売された紡木たくの新刊『THE BEST 読み切り作品集1』を読んだ。 これには今まで単行本未収録だった『17の午後』という短編…

とりあえずそんな人には

騙されたと思って先日DVDになったアンドレマルローライブhttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000CBC16/ref=pd_ecs_d_m_a/250-7200176-3562642を一度見て欲しいと思う。スーパースターでかつハードコア、ナントカ系なんてふうに括りようもない、ヤン…