2007-01-01から1年間の記事一覧

07年 私的ベストテン

旧線引き屋の友人骸吉君http://d.hatena.ne.jp/gaikichi/20071231、奈落君http://mixi.jp/view_diary.pl?id=669405562&owner_id=155702とやってる、歳末恒例の私的ベストテン。 では皆様、良いお年を。 1.『女渡世人 おたの申します』 71年 監督山下耕作 …

『最強伝説黒沢』『嫌われ松子』そして『女渡世人』(或いは『マイガーデナー』と『闇金ウシジマくん』

ふぬけ共和国さんの『最強伝説黒沢』評 http://funuke01.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/2007_99ff.html http://funuke01.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_3c01.html 要するに、人間努力が大切だというけど、決定的に、最後まで報われない努力というの…

ワーキングプア3と人斬り五郎

NHKスペシャル「ワーキングプア3」を再放送で観る。 まっちゃん、紹介ありがとう! http://d.hatena.ne.jp/border68/20071218 このシリーズの初回に登場し、無気力で虚無的な表情を見せていた30代のホームレス青年岩井さんが、三鷹市から日当7000円の道路…

暮れは浅草名画座で「おたの申します」。

INTOROさんに、25日から浅草名画座にかかる『女渡世人 おたの申します』の紹介原稿を寄稿しました。 http://intro.ne.jp/contents/2007/12/20_1953.html 今回はネタバレ無しで書いたので、ご覧になる前に是非ご一読を。 そして、暮れは浅草で、衝撃のラスト…

映画オールタイムベストテン

男の魂に火をつけろ!さんの企画。 http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20071203 乗らせていただきます。 取り合えず、今回は邦画限定で。 1.女渡世人 おたの申します 71年 山下耕作 2.やくざの墓場 くちなしの花 76年 深作欣二 3.アフリカの光 75年 …

紡木たく12年ぶりの新作! 『マイガーデナー』(編書房)

http://www.amushobo.com/index.html http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-434-10674-3.html 一昨年、版元となった編書房のHP上の日記で、「紡木たくと新作の打ち合わせ中」との記事を読んで吃驚して以来、無理な期待をしないよう、でも、内心では心待ちに…

『女渡世人 おたの申します』放映&上映

来月、東映チャンネルで放映。 2日(日)23:45-25:45 15日(土)24:00-26:00 23日(日)12:00-14:00 31日(月)25:45-27:40 http://www.toeich.jp/CS/lineup.php?luflg=1 暮れには浅草名画座でもかかります。 12/26(水)〜31(火) 浅名アニキの紹介文も楽しみ。 ht…

久しぶりにDJやります。

明日、マイミクのサンデー鉞君のイベントで、久しぶりにDJやります。 (「俺たち、もう終っちゃたのかな…」) 「あたり前だろう!」 LIVE:日本ミュージック/口石アキラ DJ:ばくはつ五郎/DJインターネット 吉祥寺ワルシャワfourth floor http://f…

(続)阿久悠『清らかな厭世 言葉を失くした日本人へ』

前エントリhttp://d.hatena.ne.jp/bakuhatugoro/20071111#p1からの続き。 つまり、近頃語られる価値観とは、誰かの都合という意味である。世の傾向に抵抗せずに、変化を素直に受け入れなさいってことである。無駄な抵抗と思わせるために、都合を価値観と言い…

阿久悠『清らかな厭世 言葉を失くした日本人へ』

ネットの世界から広がった常套句の中で、「空気読め」のイヤらしさというのは、このところようやく一般にも意識され始めたようだけれど、もう一つ、「ソース出せ」ってヤツの居丈高なニュアンスにも、かなり嫌なものを感じる。 かつてのように世の中が一枚岩…

六本木で『ガキ帝国』

シネマート六本木の、ATG特集初日で『ガキ帝国』。 劇場で観るのはかなり久しぶりだけど、やっぱり最高だ。 昔はじめてこの映画を観た頃、感動しきりだった俺に、冗長だとか、井筒はヘタクソだとか吹き込んでくる映画に詳しい知人がいて、ちょっとフクザツな…

東京・六本木・ATG

11月3日からシネマート六本木で始まるATG映画祭の連動企画で、INTOROさんに寄稿させていただきました。 http://intro.ne.jp/contents/2007/10/31_1611.html 映画祭のラインナップは以下。 http://www.cinemart.co.jp/theater/roppongi/atg/index.html ざっと…

まだはじまってねえよ!

同年のライター松田尚之さんの日記より。 http://d.hatena.ne.jp/border68/20071027 亀田の件について、俺が今までで一番腑に落ちた文章。 親父が一歩引いて、あの兄弟がちょっと大人の顔になって、これでおもしろくなったではないか! いくつか前提が。 ま…

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程

東京国際映画祭にて鑑賞。 しかし、本当に久しぶりの日記。 さすがにここまで間があいたのは初めてじゃないか。 しばらく書かずにいると、何でも「わざわざ書くようなことだろうか?」と恥ずかしくなって、益々筆が重くなる。 そんな状態でもこの映画は、是…

8月13日追記 上映が終了したのでレビューをUPします。

藤純子演じる女渡世人太田政子は、堅気衆や弱者たちにどこまでも優しく、立ち振舞いは毅然として、折り目正しく美しい。 一方、彼女や堅気衆を踏みにじる新興やくざたちは、同情、斟酌の余地もない程に、これでもかという悪辣さを見せ付ける(金子信雄が土建…

女渡世人 おたの申します(71年東映京都 監督 山下耕作 脚本 笠原和夫)

本日より一週間、ラピュタ阿佐ヶ谷、モーニングショーにて公開中。 http://www.laputa-jp.com/laputa/program/fujijunko/ 藤純子、そして山下耕作、笠原和夫コンビの最高傑作(俺は『総長賭博』よりも、断然こちらを推します)。 現在まで未ソフト化。 この…

ただの雑記

高円寺、下北沢と、ロックや芝居を志す「贅沢貧乏」な若者達が数多く暮らす町に、気が付けば10年以上住んでいる。趣味だか仕事だか境目が判然としない仕事をしながらプラプラしてる平日昼間の男としては、人目に煩わされることがないのが気楽だし、とにか…

岡村ちゃん復活か...

http://www.bounce.com/news/daily.php/11021/headlineclick アーティストに対してこういうこと言うのって野暮なんだろうけど、こういう人にこそ本当は、日々確実に続いていく日常とか、生活に支えられながら生きていって欲しいなって思う。 デビューしばら…

闇金ウシジマくん

少女マンガから突然話は飛ぶが、先週の「スピリッツ」の『闇金ウシジマくん』はよかった。 このマンガ、現在の新貧困層というか、目先の盛り上がりしか眼中に無いギャル男や非道な振る舞いに開き直るヤンキー、依存症OLや無気力なニート、フリーターといった…

少女マンガいろいろ(2)

「コーラス」の別冊ふろく(何だか懐かしい)でついていた、よしまさこ『地下室の四季』という中篇も良かった。 突然の事故で両親と愛犬を失って一人ぼっちになってしまった中学生の女の子、四季は、子供のいない叔父さん夫婦に引き取られる。二人はいかにも…

少女マンガいろいろ(1)

映画公開に合わせて、くらもちふさこ『天然コケッコー』の新作が載っていたので、10年ぶりくらいで「コーラス」を買って読む。 本編冒頭の、東京からイケメン男子の大沢君が転校してくるエピソードを、大沢君視点で描きなおしたような話。 東京での大沢君は…

大日本人

さんざん悪評ばかり聞かされていたので、何となく今まで観そびれれていたんだけど、正直俺はかなり好感持ちました。 まっちゃんは、たとえそれがどんなにすすけたみすぼらしいものであっても、自分の馴染んだ現実が好きなんだな(というか、ただそれ「だけ」…

最近の覚書(その1)

■大島弓子『グーグーだって猫である』3巻を読む。かつてはサバと恋人のように暮らしていた大島弓子が、今では子供をぽんぽん生んでバタバタと忙しく育ててるおっかさんみたいになっていて(それを描く線もぐっと太く逞しくなっている)、いいなあと思いなが…

週末はシモキタで『資金源強奪』!

今シネマアートン下北沢でやってる『東映70年代傑作選』で、明日から深作欣二のギャングアクション『資金源強奪』がかかります。 http://www.cinekita.co.jp/schedule.html#toei http://www.cinekita.co.jp/schedule.html あの『いつギラ』の原型的な内容で…

パッチギ!LOVE&PEACE

残念。 とにかく残念!という感想だ。 思い込みが激しく、我侭に暴走したり、色々と困ったところはあるけれど、基本的にまっすぐで気のいいヤツってことがわかるから憎めないし、熱い気持ちをストレートにぶつけられたら悪い気はしない。そういう映画。 だけ…

スパイダーマン3

友人達と晩飯食った帰り、なんとなくみんなで観ることに... 多くのレビューで既にさんざん言われていることだけれど、悪党が3体も出てくることでそれぞれのエピソードが薄くなり、全体にごちゃごちゃと散漫な出来。 だけど、そうした出来不出来以上に気にな…

ボクシング映画三様

ロッキー、三回目を観に行ってしまった... ロードショーで映画を観ることすら年間数えるほどになってるというのに、一本の映画に通い詰めるなんて何年ぶりだろう。でも、こういう映画をロードショー館で観て、みんなと感動を共にするというのは、本当に得が…

『祭ばやしが聞こえる』ロケ地巡り

先週末は、『祭ばやしが聞こえる』のロケ地巡りに富士吉田へ行ってきた。 http://d.hatena.ne.jp/bakuhatugoro/20060729 ショーケンのファンサイト廻りで知り合った人たちが、自力で「ひかげ旅館」として使われた民宿を探し出し、前もって当地の観光課の人た…

『時をかける少女』

正直、前半30分くらいはかなり辛かった。 エヴァンゲリオン以来の貞本義行のツルっとのっぺりした細っこい絵が好きじゃないし、「妹にプリン食われちゃった」とか、天然、自然体風なことをぶつぶつ主人公に言わせたりするのも、「らしさ」を不自然に装ってる…

モハメド・アリvsロッキー・バルボア

http://www.youtube.com/watch?v=BtFn4ddJSsE ロッキー2 [DVD]出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン発売日: 2007/03/23メディア: DVD クリック: 5回この商品を含むブログ (14件) を見るロッキー3 [DVD]出版社/メーカー:…