ネットから離れていた一週間

一昨日まで一週間近く電話が止まっていて、ネットから完全にはなれていた。その間、古い文芸誌の短編小説やエッセイを読み返していた。先日上げた武田泰淳の談話や、「海」の彼の追悼号の島尾敏雄小島信夫の文章が心に残った。ゆっくりと落ち着いた文章を読んでいると、ささくれた気持ちが静かに澄んでくる。このところ、活字の中にも心の置き所が無いような気持ちでいたから、言葉への信頼が戻ったことも有り難かった。そのまま今も、なかなかネットやニュースをじっくり見る気持ちになれないでいる。他者や外界への手掛かりが無くなっている時だから、静かになってばかりはいられないとも思ってはいるのだが…。