村上龍の新刊を読んだ

村上龍の新作を読んだ。彼を見て、残念ながらまったく自由の風は感じないけれど、じじいになっても小説の中でだけはツッパッてるところは憎めない。時代と噛み合わなくなっても、いくつになっても、彼なりに同じものに苛立ち、憧れている手応えだけは確認できた。
それだけでも、調子よくやることだけがすべてになっているような現在には、なかなか無いことだ。