2023-04-06から1日間の記事一覧

ネットから離れていた一週間

一昨日まで一週間近く電話が止まっていて、ネットから完全にはなれていた。その間、古い文芸誌の短編小説やエッセイを読み返していた。先日上げた武田泰淳の談話や、「海」の彼の追悼号の島尾敏雄や小島信夫の文章が心に残った。ゆっくりと落ち着いた文章を…

村上龍の新刊を読んだ

村上龍の新作を読んだ。彼を見て、残念ながらまったく自由の風は感じないけれど、じじいになっても小説の中でだけはツッパッてるところは憎めない。時代と噛み合わなくなっても、いくつになっても、彼なりに同じものに苛立ち、憧れている手応えだけは確認で…

手がかりがなく、途方に暮れる

自分の感覚はそのままでは受け入れられない、だから隠して何食わぬ顔で正解に口裏を合わせていないとまずいと、物心ついた時には思っていた。だから、相手や周囲の顔色を常に伺うし、サービスも譲歩も反省もできる限りする。しかし、そうでなかった者は、進…