ショーケン記者会見


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文字通り、役者生命のかかった正念場。
ひたすら「男萩原」のイメージ保持のために頑張ってる「背水の陣」具合が言下にひしひしと伝わる。
この機にしっかり存在をアピールして、逆に個々数年来のジリ貧を挽回したいという意図も(意地も)、あったと思う。
が、きっちり繕おうと必死すぎて、これは一般には「不誠実」と写る可能性も大だな、とも正直思った。
本当は、「世間」へのポーズじゃなく、被害者に向かってきちんと誠意を示しつつ、「これからの仕事を見ていてください」とやれれば100点だったんだけど、今の体調だとそこが厳しいのがちょっと苦しいところなんだよな...


警察に反抗する大人気無さが垣間見れたのは、個人的にちょっと良かったけど、やんちゃな開き直りで、一部の層を見方にしていけるだけの勢いが現在ないことがちょっと痛い。
世間は弱り目の虚勢や悪あがきにこそ、容赦の無いものだからなあ...


「元々ショーケンの魅力は、馴到されない野生動物の魅力。
かつては、深作、黒沢、石原裕次郎といった、その野生動物を使いこなしてみたいという、剛の者たちがいたが、時代は変わった。
そもそも、ショーケンのような人に「大人になれ」というのが無理な話だけれど、牙をむく相手がそもそも成立しないという状況の変化はどうしようもない」


ワイドショーでの市川森一のコメントは、いつもの定番ではあったけど、この時期に彼の側の事情を汲んだ発言はそれだけでありがたい。
状況認識のできなさ加減、臆病な自尊心ゆえの頑なさを付くのは、今のショーケンに対しては簡単だけど、実際すべて彼の個性ゆえ、ただプラスに機能していたものがマイナスにひっくり返っただけなのだから。
醜態は認めるし、庇い立てするつもりもないけれど、同時にこの個性ゆえに成立した彼の仕事の持つ輝きを、否定する気も毛頭ない。