最近の諸々


先週末より連日呑み続きで、ちょっとグロッキー気味。
まず、昨年より持ち越しになっていた「大和」ムックの慰労会。編集氏は某笠原本を担当されていた方で、「tone」の仕事をきっかけに戦争と映画についてガチで書ける若手をと直々にご指名をいただき、自分も気合が入ったのだが、版元上層部の思想的な方向の問題等で、結果的に我々書き手への配慮との板ばさみにさせてしまうこととなり、大変なご苦労をおかけする結果となってしまった。僕自身、版元の変更のゴタゴタもあって執筆スケジュールが狂ってしまい、事前の準備を生かしきれなかったり、作業のずれ込みで編集氏に負担をかけてしまったりと、いろいろ悔いも残る仕事で、編集氏に気を使っていただく程に心苦しい飲み会でもあった。



週末は、ショーケンサイト周りのオフ会。昨年は諸々煩雑な多忙を言い訳に、ショーケン周りはじめプライベートな付き合いがかなり疎かになっていたのだが、実のあるインプットというのは往々にしてこうしたくだけた席ならではの、ディープな交わりから生まれるものなので、今年は何とか半引きこもりのような状態を何とかしたいところ。
しかし、リアルタイム世代の先輩方、そして若い(特に女性)ファンの熱さには脱帽。カルトクイズ、僕はほとんど全滅でした...



日曜は、神代、ショーケンコンビによる『恋文』『離婚しない女』の脚本家、そして何より自分にとっては伝説の『六連発愚連隊』の作家である高田純さんのお宅に伺い、手作りの茶室でお茶をいただき、キリタンポ鍋と奥様の手料理をご馳走になりながら、様々な邦画トリビアをお聞かせいただいた(例のロック画報の原稿のネタ元も、かなりの部分が以前高田さんから伺ったお話から。ただ、こうした場合の常で、本当は書けない話のほうが何倍も面白かったりするのだけれど...)



そして帰宅後、今度は大家さんのお招きで、入居者一同集まっての会食。大家さんはオートクチュールのデザインと仕立てをされていた方で、ご自宅の一部をアパートや店舗に貸している。下北という場所もあって、我々を含め、演劇、アパレル、BAR、ペットショップ、ヘアサロンと、入居者もそれぞれ「それっぽい」。ただ、各方向にこだわりのある人ほど、距離を縮めると衝突も起りがちなもので、本来決して社交上手とは言えない(人好きなくせに疲れやすい...)上自宅で仕事の自分としては、少しだけ気が重い。
これ、どちらかと言えば自分の側の問題で、万事に気を使い、気を回したりサービスしたりが過ぎて、そのうち疲れて逆に全部が面倒になったりということが多い(今風の言い方で言えば、「空気読み」過ぎ)。本当は根が思いっきり頑固者ゆえ、だんだん表裏の帳尻が合わなくなってきてしまうのだ(決して嘘やおべんちゃらを言ってるわけじゃないんだが...)。仕事も付き合いも「程ほど」ってことが苦手なこの気質、少しは何とかならんものか...