福田和也『保守とは横丁の蕎麦屋を守ることである』

「ただ保護してもらおうという意識のままでは、保護されなくなった時が悲惨だ。一方的に隷従させられ、収奪されていくばかりである。(…)江藤淳は、戦後の日本人は治者の倫理を失ったと、嘆いていた。いかにすれば国が存続し、栄えるかを考える人間が日に日に少なくなり、いかに国から、社会から、うまく保護してもらい、安楽に暮らせるか、ただそれだけを考える人間が増えたと」
福田和也『保守とは横町の蕎麦屋を守ることである』

恥ずかしながら、自分は到底治者なんて柄じゃなく、スタイリストの福田氏と違って格好良く見栄を切っても似合わない。実質が伴わない。
ただ、なるべく他人様の世話にならずに、好きに生きる自由、自立は、ずっと意識している。生き延びる為に、いかに他者に尻尾を振るか、代わりに何を差し出し、何を守かということも含めて。
ここを生き方、考え方の肝に置いている人となら、どんな立場であれ提携を考えたいし、出来るなら応援したいと思う。