NHKと「欲望の~」シリーズはどんどん酷くなる

報道番組やニュースでアニメ声でナレーションされたり、芸人を使って喜怒哀楽のポイントを誘導しようとするのが本当に嫌だ。どんな報道にも視点が存在し、公正客観はあり得ないとしても、出来る限り主観を抑える心構えを持つなり、主語をはっきり引き受けるなりの姿勢が見えないと、事の正否以前に、馬鹿にされている気がして嫌になる。
どこから物を言ってるのか分からない保身的で無責任が露骨な上に、押し付けがましく、更に受信料まで取ろうとは、押しが太過ぎる。

どういう立場のどういう人だろうと、立場の違う者に理路を説明し、伝えようとしない者、言いっぱなしの者を信用しない。
すべてを見通し、間違わずに生きることなんて人間には不可能。要は誠意と納得だ。
偏向も、責任を持って、リスク背負って、意識的にやれ。

 

追記。

今回の「欲望の資本主義」後半やや持ち直したけど(今後経済の縮小はやむなしとしぶしぶ認めてるだけでも、この種の番組にはなかなか無いことなのだが…)、さんざん経済学者連中のご託宣を並べた末の結論が「ある程度の移民の受け入れと、少子化対策くらいしか出来ることは無い」「協調と競争の適度な両立」じゃ、仰々しい分析なんてするまでもなく、既に誰もが内心とっくにわかってることとじゃないかと呆れもする(しかも、移民を安価な労働力として受け入れることが、大企業の国内ブルカラー層の雇用買い叩きに繋がり、それが彼等の保護主義への支持の切実な理由であるという重要な問題点にまったく触れない)。それを認めたくない人々の不安に乗じて、問題をトランプのような保護主義アウトサイダーにだけ押し付けながら、曖昧に虫のいい希望があるかのように語ってきたあなたたちの駄目さをどう考えるかが、今後いかに下り坂に耐え、その為の準備と提言が出来るかの試金石じゃないのか?
「人々は経済縮小にたえられるのか?」だけ言いっぱなしじゃ、ただ脅かしてまた虫のいい夢に誘導しようとしてるのか、それとも耐える覚悟と対策に向かおうとしてるのか、どちらにも取れるように保険をかけて口を拭ってるようにしか見えない。