自分の為にだけ生きる頼りなさ

自分のためだけに生きるというのは、慣れてしまうと味気ないものだ。他人の役に立ち評価されている感覚が、人の生きる甲斐になる。しかし、自分のためと他人のためを頭で考えていくと非常に難しいから、理想的には仕事を通して(現場の共同性を含め)、他人や世の中の為になると感じられるくらいの感じが望ましい。そこが危うくなっているのが、現在の問題の肝のひとつだと思う。
この問題をオミットして、消費の快楽と差違のゲームに満足すべしというのが、ここ数十年の我が社会の在り方だった。しかし、それを支える豊かさが危うくなった現在…。