2022-12-22から1日間の記事一覧

尾崎豊『放熱への証』ディスクレビュー(再録にあたり弱冠の修正)

彼の死後、「尾崎はずっと10代の偶像を求めるファンに縛られ続け、ラストライブとなった代々木オリンピックプールの公演も、そのため賛否が分かれてしまっていた」といった、一見同情的な言葉が、彼の音楽に深く興味を払ってこなかっただろう人々から盛んに…

尾崎豊『誕生』ディスクレビュー(再録にあたり一部修正)

『街路樹』発表後の東京ドームライブを最後に、尾崎はデビュー時から二人三脚のように歩みを共にしてきた所属事務所、マザーエンタープライズを離れ、ファンには消息が見えなくなった。今までも活動は危なっかしく断続的だったから、待たされることには慣れ…

尾崎豊『街路樹』ディスクレビュー

これほど発売を待ちわび、またじらされたアルバムはなかった。おそらくこれは尾崎直撃世代共通の思いだったろうと思う。10代最後のツアーの後、ニューヨークに渡っていた1年の間に、フィルムコンサート「625DAYS」が20万人を動員。本人不在の間に、認知度は…

尾崎豊『LAST・TEENAGE・APPEARANCE』ディスクレビュー

尾崎10代最後のツアー「LAST・TEENAGE・APPEARANCE」の東京公演、85年11月14、15日の代々木オリンピックプールに計2万5千人を動員したライブを収録した、尾崎初のライブアルバム。この日のライブは翌年1月に『早すぎる伝説』と題されテレビ放映されて(深夜の…

近くの身内より、遠い他者への配慮を

自分の好きな対象に対しても、同好の人たちの目が気になって、なかなか率直な感想や考えが言えない。これは、自分にとって近い人間関係であるほど、率直な意見や批評、批判批判が躊躇われることと同じですよね。だから、よその世間の不正や、旗色の悪い感性…