瀬降り物語

昨夜は、榎本氏と『ショーケン復活祭』の打ち合わせの後、『瀬降り物語』(85年 中島貞夫http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD17579/story.html
をビデオ観賞。
企画段階ではズバリ「サンカ物語」というタイトルがついていたように、昭和初期まで存在していた、戸籍をもたず山間部で移動生活をする漂泊民である、サンカhttp://drhnakai.hp.infoseek.co.jp/sub1-23.htmlの暮らしぶりを描いた映画だ。


60年代末から70年代初頭あたりに作られていたなら、かなりセンセーショナルなものとして話題になっていただろう企画だけれど、80年代中盤という、ストレートな社会派やカウンターカルチャーのノリが一般にもっとも風化し古臭くなっていた時期の製作だったため、当時はかなり地味な印象の作品だったろうと思われる(おそらく、今村昌平楢山節考』のカンヌ受賞や、文化人類学のブームなどがいくらか作用して通った企画だと思うが)。