人を犯罪に駆り立てる力も無い痩せた表現なんてつまらない

https://bucchinews.com/mobile/society/7040.html
山本直樹の発言への感想。

権利を盾に、他者への配慮も無くごり押して平気な感覚が横行するのは嫌だし、表現の自由ったって、みんなな自分の世間には思い切り忖度してるじゃんとは俺も思う。
ただ、「自民党を利するからダメ」って発想は、例えば統一教会は旧来型家族観を奨励している→だから旧来型家族は問題だ→旧来型家族間に反対している共産党やリベサヨを支持しなければならない、と誘導するような三段論法と同様、強引な敵味方主義が根っこに潜んでいる。
誰を支持するかが、自分がどう考えるかに優先するような党派的な発想や敵味方主義は、認識を支える正確な言葉を軽視し歪めて、内心の自由を損ねる。
そしてしばしば、自分は集団と無縁な価値相対主義を生きていると無邪気に信じている者ほど、自分の根っこの盲信や思考停止を自覚することが難しい。

そして何より、善も悪も含めて、人の現実を支えたり、人の在り方に影を落としたり動かしたりする力も無いフィクションなんて、魅力の無い痩せたフィクションに過ぎないと思う。
この世代は、現実とフィクションの混同がなんとかとか、虚構と現実の境界がなんとかとか、発想がいちいち窮屈でみみっちいんだよ。