忘年会

今日は、毎年暮れに集まる大学時代の友達2人と忘年会だった。自分の業界周りや、Twitter上の人たちと違って、彼等にはほとんどコロナ前との温度差が無くいつも通り。それがとても新鮮で、久し振りでリラックスした人間関係に安らいだ。彼等の日々の現場には当然、僕とは別種の問題や苦難が山ほどあり、これは隣の芝生を見て思うような感じ方に過ぎないかもしれない。彼等の現場こそ、自分のような人間にはとても務まらないということもあると思う。それでも、僕の視界内の人々の多くが、過敏に、至上命題であるかのように大騒ぎしていることも、今のところいくらも影を落としていないことに(ある日突然、ということはあるかもしれないとしても)安心した。安部さんの暗殺のことなども、猪木や水木一郎の死よりずっと遠い、ただ風景のような1ニュースという様子で、僕らのような暮らしぶりの者にとっては、これが本来であり、健康なことだよなというのが、今の心からの感想だ。愚民の生き方だと言われようと、いちいちの世情(それもメディアを通した)に煽られ、うろたえてぴりぴりと多罰的になるより、明日のことはわからないけれど、まず自分たちの暮らしを生きる、こうした在り方の方がずっと好きだ。