2004-02-04から1日間の記事一覧

ただ、こうした実直さのその後の行方を思うと、

静かな諦念という倉本の結論に同調するにはまだ僕は若すぎ、また欲深すぎるようで、裏寂しさと甲斐のなさの落としどころを無意識に探すように、ふと、スコセッシ、デニーロコンビの『レイジング・ブル』を久しぶりに観たくなった。 デニーロ演ずる主人公のラ…

実直に仕事に打ち込んできたサラリーマンが

子供が不治の病にかかることを契機に人間性を犠牲にして生きてきた自分に気付き葛藤する、『君は海を見たか』。 無意識の時にはこの上なく自由なのだけれど、意識的になると過剰になりがちなショーケンの真面目で不器用で固い部分の資質がよくはまり、高度成…

僕は育ちのせいなのか、生まれ持った資質のせいなのか、

うまく健全な庶民の世間とか共同体にちゃんと適応できないまま生きてきてしまったところがある。 まぁ、今風の言葉で言えば、要するにダメ人間ってことだが。 倉本ドラマを見ているとそこで描かれる人間観、人生観の中で「かくあるべし」というふうに反省さ…

今回のトークでも再認識させられたのだけれど、

リアルタイム世代のショーケンファンのみなさんのお話をうかがっていて僕が一番温度差を感じるのは、実は『前略おふくろ様』に対してです。 この際カミングアウトしてしまうと、僕は倉本聡がちょっと苦手なのです。 今、ちょうど『君は海を見たか』をお借り…

君は海を見たか

ご挨拶が遅れましたが、先日はショーケンファン新年会に多数のご来場ありがとうございました。 トークコーナーでは先輩方を前にしてまたもあがりまくってしまい、やや固い話に終始してしまい、反省しております。