早すぎる余生

人生の残り時間も未知数もたっぷりある若い時というのは、手に余る程自由と責任を背負っているということだから苦しい。何だって決まってしまう前が、いちばん苦しいものなのだ。

年を取って残り時間が見えてくれば、今更修正は効かないとか、出来ることは少ない

とか、いろいろ考えたり努力したりを回避する言い訳にこと欠かなくなって楽だ。だから、ガツガツ狡っ辛く宜しくやってきた果て、枯れたふうを気取って一目散にそこに逃げ込み、道を譲ることもなく陣取ろうとする同世代の醜さを見ていると本当に情けなく腹も立つ。自分さえ恰好が付けばいいって図々しい連中は、そうは問屋が卸さないぞ!という目を見せてやりたくもなる。

寄らば大樹で(それも、決して弾は飛んで来ないマイナーメジャー)やってきて、あとのことは知らんって、どれだけ無責任で図々しいんだ。