END OF THE CENTURY


恥ずかしながら、去年の上映を見損ねて以来「どうせ必ず観るんだから」とDVD化後もそのままになってたラモーンズの伝記映画『END OF THE CENTURY』をようやく観た。
半端インテリの馬鹿礼賛とか、自称ダメとか鬱陶しくてかなわないけど、本物の馬鹿野郎ってのはやはり面白い。そしてちょっと切なく愛らしい。
まったく融通が利かない偏屈キチガイのジョニー。万年落ち着きのない小学生のようなジャンキーディーディー。そして愛すべき夢見るフリークスジョーイ。
三者三様の懲りない平行線具合。
(女を寝取って以来20年近く険悪な関係が続いたジョーイの死に際してジョニーが放ったひと言、「仲の悪い人間と、死の前に和解するべきなのか?俺にはわからない...」には爆笑した!)
しかし、「それ」しかできないししたくない、他に甲斐性のないバカヤロウ共の、とことん不自由ゆえの狂った正直さと一本調子のリアリティ。
アメコミとコーラで歯も脳も溶けた連中のノーフューチャー。
言葉にするとありきたりだけど、これは本当に、「クズがクズのまま輝く」ロックンロールのマジックとしか言いようがない。


どうしても「いかによく生きるか」「もっと良い場所へ」とじたばた小細工せずにはいられない(そして、それをやめるつもりもない)自分のような人間とは正反対のヤツラだけど、それでもというべきかだからこそというべきか、心底最高だと思った。


さあ、また「ロコライブ」聴こう。
Hey ho! LET'S GO!!


END OF THE CENTURY (初回限定版) [DVD]

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Loco Live

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