劇伴ナイトにご来場いただきましたみなさん、ありがとうございました。

さすがに昨年のショーケン復活ライブの余韻も冷め、平常営業といった感じで、入りはもうひとつでしたが、マインドホースhttp://homepage2.nifty.com/mindhorse/管理人のザジさんはじめ、井上バンドのライブからの連日でお忙しい中駆けつけてくださったみなさんには、本当に感謝です。
内容的にも、『瀬降り物語 』『いろはのい』など尭之さんやミッキー吉野レアグルーヴ的音源を連発してくれたオイスターのSHIGETOさん、韓国ロックを中心にサイケに突っ走った選曲のにせ会長さん、そしてちょっとデカダンで洒落た味のある「傷天」テイストのルーツ的洋画サントラでたたみかけた文造さんと、今回は今までのイベントの中でもかなり充実していたと思います(セットリスト、また近日中にHPの方にUPします)。


井上尭之バンドのライブでも感じたのですが、往年のショーケンファンである先輩方の持たれてる意識と、今、かつてのショーケンのテイストや井上バンドの音を新鮮に受け取っている、若い新たなファンの間にある断層が、ショーケンや井上バンドの魅力がストレートに伝わり、広がることの妨げになっているように見えるのが、とても残念でした。


古い時代のノスタルジー固執するあまりに、現在をまっすぐに見られなくなってしまうことも、逆に、その時々の「現在」に適応すること自体が目的になってしまって、失われつつあるけれどかつて確かにあった、見直されるべき美点について堂々と引き受け、現在に問うことができなくなるのも、共にとても残念なことだと思います。
勿論、それぞれの世代で、生きてきた状況やその中で形成された美点や限界もそれぞれです。それを謙虚に引き受けた上で、互いを魅力的な刺激と感じられるような風通しの良い場を作っていけるよう、いろいろ作戦を練ってみたいと思ってます。


それで、来月はちょっとイベントをお休みして仕切り直したいと思うのですが、ショーケンの全仕事検証&アーカイブ的な企画、そして、10月第一土曜日にと考えている「傷だらけの天使 放映30周年イベント」に向けて、いよいよ加速し、盛り上げていくつもりです。


ご期待ください。