2022-12-21から1日間の記事一覧

尾崎豊『壊れた扉から』ディスクレビュー

尾崎10代最後のツアーの最中、20歳の誕生日の前日に発表された3rdアルバム。前作からインターバルはわずか8ヶ月だが、前2作に顕著だったストレートな主張や反抗のトーンはほとんど感じられない。溜め込んでいた感情の吐露や異議申し立ては一通りやりきった、…

尾崎豊『回帰線』ディスクレビュー

アロハに麻ジャケットをひっかけた街のチンピラみたいないでたちで、フォークギターを抱えての「シェリー」の絶唱からスタートする初期の尾崎のライブは、フォークにもロックにもニューミュージックにも収まらない、ミドル80sの不良少年としか言いようのない…

尾崎豊『十七歳の地図』ディスクレビュー

このアルバムが登場した時、いったいどれほどのインパクトを持っていたか、現在、どうやって伝えたらいいのだろう…。当時の世相、流行の潮流にどれほど逆行していたか。それを物語るように、発売当初のプレス枚数はわずか2000枚強でしかなかった。冷戦下の繁…