爛熟と退廃の差

爛熟と退廃の違い。
それは他者を舐めないこと。自分の中にどれだけの他者を住まわせる度量と姿勢を持つことができるか、ということ。
他者の無い人や世の中は、一見我が儘なようでスケールが無くケチくさい。ただ欲しがり屋なだけで、ガキっぽく貧相になる。
手間を惜しまず、贅沢に爛熟したい。

タカを括る安易さ、生きやすさと、薄っぺらなケチくささは表裏一体。
爛熟への道は、身動きならなくなるくらいに、矛盾や二律背反を求めて受け入れる贅沢。