5日追記

いわゆるオタク第一世代にとってヤマトというのは、SFを一般的なものにしたルーツであり礎であると同時に巨大なタブーなんだなと、実写版に対する彼らの斜に構えた感想を見ていてつくづく思う。
この社会に初めて登場した生粋の消費個人主義者(あるいは、ミーイズムの申し子)だった彼らにとって、SFの意匠の向こうにあるヤマトのドラマの骨にある共同体の影こそ、実は最も忌避するものだったから。
それを直視、再検証できないゆえに、彼らは(無意識の過剰防衛行為として)表面的意匠に、メタツッコミを入れ続ける。


オタク世代の内心の自画像というのは、実は『うる星やつら』であり『マクロス』だったわけだから…