23日追記 テーマ曲2曲について

http://twitter.com/hitokirigoro より。

『カラフル』 映画の主題を考えれば、本当は劇中歌にも『青空』より『僕が僕であるために』が相応しかったと思う。

『カラフル』「僕が僕であるために」、良かれ悪しかれ尾崎豊のアーティストイメージ(+今となっては時代がかって聴こえるだろう、感情移入過多気味の絶唱)に加え、とにかくサビのタイトルフレーズに手垢が付き過ぎているため、先入観から届くべき聴き手にさえまともに届き難くなってたと思うが→

『カラフル』→若い女性歌手による匿名的な歌唱によって、曲全体の繊細でかつ生々しいニュアンスが、却ってストレートに伝わる可能性を感じ、嬉しかった。

『カラフル』一方、『青空』の方は、初期ブルーハーツの中でも、正直あまり好きな曲ではないし、世評も過大なものだと当時も今も思っている。例えば、目の前の苛めに対しては「イジメる奴もイジメられる奴もダサい」なんて気取り方で傍観を正当化しながら、 →

『カラフル』→一方で遠くの差別や社会問題を語るのは「意識が高い」と短絡してる様な、軽薄な内弁慶連中の顔がちらついてしまう(この映画の内容に触れて尚、「主題歌のセンスがどうも〜」なんて、どうでもいいことを口にする連中にも、同様のくだらなさが…)

『カラフル』ただ、全編を観終えて流れてきた『青空』は、これ以上ないくらいしっくりと馴染んでいた。普段、周囲からは空気のように素通りされているだろう地味な子供たちが、ひそかにブラウン管の中のやられ役に自分を重ねるように。

『カラフル』今ではピンと来ないだろうが、登場当時のブルーハーツが、(少なくとも文化果つる地方の教室では)普段格好良いロックなど決して聴かない、地味で不器用なイガグリ頭たちに、密かに愛聴されていた様子を懐かしく思い出した。


十七歳の地図

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Train-Train

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