追記

はてなを含め、ネット上でのこの騒動への関心?はかなり大きいようで(ま、ほとんどは唯のやじうまだと思うが...)、久しぶりにトラックバックをもらったりもしているのだけれど、
http://d.hatena.ne.jp/sidewalk/20061020
http://d.hatena.ne.jp/toronei/20061020
繰り返しになるが、自分はパクリとか著作権云々の話で松本先生の肩を持つつもりは無い。
ただ、彼が相当な思いを込めて送り出した言葉が、換骨奪胎された形でカバーされ、広がってしまうことについて、「思いを汲んでやるべき」というよりは、1ファンとして勝手にムカついている。
そして松本作品の根底に流れるものが、正しく伝わって欲しいと願ってやまない。
アニメ化作品くらいにしか触れた事のない一般の人だと、テーマが孕む厳しさがなかなか伝わりにくいこともあると思うけれど、『ガンフロンティア』あたりを読めば、根っこにあるものが一目瞭然なんだけどな。後年の宇宙物でも『エメラルダス』なんか、彼の個人主義の怖さと厳しさがかなりストレートに出てる。



松本先生は元々リクツよりも情動の人だし、特にお歳をめされてからは、こうした固い個人主義者の通弊で、ひとりよがり気味の迷走も目立つし、TPO無視の極端な発言も多くなっているように自分も思う。今回のことにしても、自分の言葉の文脈が変わってしまったことへの怒りから、問題点がごっちゃになったままで怒鳴られてしまったんだろなという感を持つ。
そして、今の先生の言葉尻をそのまま真に受けるようなことは、肯定するにしろ否定するにしろ愚かなことだと思うと同時に、こういう人だからこそ生み出せる作品と作家性に対する敬意は、別個に考えたいと思っている。