ダンカン


ケーブルに入ったせいで、もともとほとんど観なかった地上波と本当にご無沙汰になりつつあるんだけど、おかげで何かの拍子に観るともなしに観た番組が、変に新鮮に感じられたりも。



日曜の午前中、爆笑問題が司会やってるニュースバラエティみたいな番組(「サンデージャポン」だっけ?)を見ていたら、レギュラーコメンテイターの中にダンカンがいて、お約束のようにそのまんま東の離婚の話を振られていたんだけど、その時の応え方が、かつての仲間への優しさが満ちていて、かつ贔屓の引き倒しって印象も残らない絶妙に気の利いたもので、ちょっとだけ気持ちが暖ったまった。



離婚の話を振られて、
「僕たちの方がびっくりですよ。だってもう何年も一人暮らししてたから、「まだ結婚してたの?」って」



政界進出を考えられてるってことですが?
「だけど、東君いいかげんだから。いつもマラソンでオリンピックに出るとか、何億の儲け話があるとか、そんなことばっかり言って、すぐ忘れちゃいますからね。」
「でも、どうして別れちゃうんでしょうね。かとうさんなんか応援で回られたら、主婦層とかにかなり支持されると思いますけどね。もし彼が出るなら、僕は応援演説しますよ。ノック師匠連れて駆けつけます。」

と、こんな感じ。
東さんの「ダメ」を前提に、それでも自分は付き合うよという、さりげない太っ腹。



こういう、冗談にしつつ相手の逃げ場を担保するってやり方、かつては何かある毎にたけしが引き受けてた役回りだったけど(なべやかんを軍団に迎え入れたりとか...)、松方さんの離婚騒動をかばって袋叩きに合ったくらいから彼も大人しくなっちゃったし、何より世の中の様子がちょっと変わってきちゃった気がする。
ワイドショーなんかまでが、どういう方向にしろ公式見解一辺倒になっちゃったというか。ここ何年もまともに見ていないから偉そうなことは言えないんだけど、今そういう役回りの人って、表立ったところでいるのかな?



付けたしっぽくなるけど、ダンカン脚本、主演の『生きない』って、マジ良い映画ですよ。
俺は最近のたけしの映画よりはずっと好き。
大河内奈々子もよかったし。

生きない [DVD]

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