老害


下のエントリーの続き。


これは俺のような年寄りから見た印象であって、若い人は「今」しか知らないわけだから当たり前に受け取ってるだろうけれど、数が少ない分、世の中から粗末に扱われてるよなあって印象がある(まあ、我々も数が多い分、過酷な競争に晒されてたとは言えるけど、そのかわり活気だけはあったよね)。
プラス、おっさんたちがいつまでも若者文化の主導権を離そうとしないし、いわゆる「青春」ってものも何世代か繰り返されるうちに世の中全体としては鮮度を失っちゃってるから、たった今そこを通過中の彼らがストレートなものをぶつける対象がない気がする。
文化ジャンルだけは何でもあるんだけど、それはジャンルとして整備されちゃったものだし、文脈が出来ちゃってやたら上がツカエてるから、どうしても流れを「押さえる」って感じになってしまって、ストレート、率直になりようがないというか。
そういう意味では、ハングリーな立場にいるような若者は、今立つ瀬なくて可愛そうだなと思うし、同時に現在「老害」って言葉がいちばんピッタリ来るのは、「今」が大好きなまま文化を牛耳り続けようとしてる3、40代の連中だと思う(ダメな若いヤツってのはすぐそれに媚びて、友達親子みたいになっちゃってると思うし)。


今やるべきことは、「今」にいちばん足りないものを指差し、ぶつけることなんだよ。
ズルい大人の仕掛けてくる馴れ合いにのって、骨抜きにされんなよ!


俺自身、かつての大人のような形の成熟は到底難しいと思うけど、自己撞着したまま既得権だけは手放さないような(そんなもの持っちゃいないけど・笑)老害に堕ちないよう、『バイクメ〜ン』のファッツのように、悩みつつ、しかし「良くも悪くも自分はこうだしこうやって生きてきた!」と、新世代と戦いつつ、転がり続けていきたいもんだと思ってます。


バイクメ~ン(1) (ヤンマガKCスペシャル)

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