故芹沢博文九段の観戦記は、講談社文芸文庫に収めてもいいのではないかと思っている。

http://d.hatena.ne.jp/inainaba/20040829


「禁煙」キーワードのリンクを見回っていて、思わぬ副産物。
ご見識に敬意を表して、リンクさせていただきます。
これは俺も是非出して欲しいなあ。
将棋へのまっすぐな愛とプライドゆえに、それにがんじがらめにもなり、将棋に選ばれなかった自分を恥じ、屈託しながら虚勢とやつあたりを不器用に繰り返したエッセイなども含め、厄介さと愛らしさがない交ぜになった芹さんの文学的キャラクター全体が味わえる編集を希望...っていっても実際難しいだろうな。
知恵の森文庫あたりで企画していただけないものか。


芹沢九段は、俺が思う「ボンクラ」のイメージのひとつの典型(にしては、ちょっと立派すぎるか...)。
今の自称「ボンクラ」連中には、ああいうリアルな屈託が感じられないんだよなあ。
色川武大がセリさん追悼の意を込めた「男の花道」(『明日泣く』講談社文庫所収)は、最高のボンクラ文学だと思う。