『別冊 近代麻雀』休刊!

http://kinma.takeshobo.co.jp/bekkin/
新創刊の時、
「(阿佐田哲也の)『雀師流転』連載終了までは、なんとか持ちこたえて欲しいところ...」
なんて、気軽に書き飛ばしてしまった不明を恥じます。
http://d.hatena.ne.jp/bakuhatugoro/20040319#p2


連載終了どころか、話が動き始める前に休刊になってしまった...
ダ・カーポ』の雑誌特集で「マンガではなく、活字の麻雀雑誌。阿佐田哲也の小説に、戦術論。編集者の見識を感じる。」と、一押ししていた亀和田武氏のように、たとえこんな「はてな」の片隅のブログとは言え、とにかく盛り上げに全力をあげるべきでした。


遅ればせながらプロパガンタするよ。
諸君!今すぐ竹書房にバックナンバー全巻申し込んで、その際『雀師流転』単行本化を嘆願しましょう!!


というわけで、最期に僭越ながら総括と提言を。
確かに本誌、読者設定を大きく間違っていたと思う。
自信の無い編集者が犯しがちな過ちだが、「リアルタイム」を気にしすぎた。
(中途半端に気にするがゆえに、冷静、正確に見ることができなかった)
「ワレメDEポン!」的なテレビバラエティーノリを、わざわざ金払って活字で読みたい層なんていないよ。
「華を添えたい」との意図だったのだろうけれど、群ようこサイバラら女性ライター陣のエッセイも、下手に敷居を低くして、雑誌の方向を散漫にしてしまった。


こうした「活字麻雀雑誌」を敢えて需要する層というのは、オールドファッションの遊び人か、そうでなければ現在に支配的なノリに対しての落差を求める若者層。
高円寺文庫センターあたりには置かれてない(事実!)、「サブカル」でフォローできないってあたりの落差をプラスに考えて、アナクロな「戦う男」を中心に据えなきゃ。
表紙にするなら石橋貴明筑紫哲也じゃなく、ムツゴロウや巨泉。
エグ味やコクも込み込みの、余裕とサバサバ感ってとこで人選しないと、折角の日暮修一さんのリアルタッチが活きないよ!
小説は阿佐田哲也と藤代三郎、あとは五味一刀斎あたりの再録くらいでいい。
(テレビならイレブン麻雀の再録とか!)
バラエティノリは廃して、戦術論をメインに。
つまり、確信犯の「男性誌」で行くっていうこと。
これで、必ず固定層がっちり掴めますよ!