町山ブログ 継続を希望する

bakuhatugoro2004-08-12


町山さんが、コメント欄の廃止、または日記そのものの停止を考えられている様子。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20040806
とるものもとりあえず、エールを送りたい。


ここを読んで下さっている方々はご存知なように、挑発的なリファでお騒がせした僕にも、
http://d.hatena.ne.jp/bakuhatugoro/20040802
町山さんを疲れさせた責任の一端はあるかもしれない、が、僕も良かれと信じて書いていることである以上、安易な反省のポーズで責任を回避するようなことは慎みたい。


そんな自分を棚に上げて敢えて言わせていただくと、世の中には「ロジック中毒」とも言うべき、極端にタフな人がいて、必ずしも悪意ではないのだけれど、タフな分うまく相手の心情を推し量った距離が取れずに、結果ふるまいがずうずうしいことになり、ある程度受け入れる姿勢を見せた人間を激しく消耗させることがままあります。
特に、web上のように、不特定多数の人間が見ていて、しかも自由に参入できるような場だと、とにかくゴリ押しのきく人間の言いっぱなしによって、大抵の人は雲の粉を散らすようにいなくなり、結果的にそういうものが幅を利かせているように見えてしまったりもすることも多い。
これはとてもつまらないことだと思います。


町山さんご自身がどう感じられているか分からないけれど、こちらのかなり失礼で挑発的な問いに対して、率直で丁寧な(しかも、処世上、営業上のリスクをも引き受ける形で)返信をいただき、結果議論を深めることができて、僕にはとてもスリリングでした。
きっと、他にもそう感じられた方も多かったと思う。
その分、町山さんの手間も労力も精神的負担も多大だったと思うけれど、特にここ数ヶ月の町山さんのブログは、他のどんな商業メディアよりも、ヴィヴィッドで有機的でスリリングだった。
こんな場の密度を、いつまでも持続することは不可能だと思うけれど、それでも、こんなに簡単に消えてしまうことは残念でならない。


僕がよく覗いていた、ゴジこと長谷川和彦監督のファンサイトhttp://www.tcn.zaq.ne.jp/wonderbear/index3.html
で、以前、脚本応募者と監督の間にこれに似たトラブルがあったのだけれど、その時の監督のコメントを、町山さんへのエールに代えて採録させていただきたいと思う。

9月の上映会で、糸井重里と話したことを思い出す。
糸井は自分のサイトは「発信オンリー」の一方通行で運営してることを、こう説明していた。
「だって、せっかく自分が作った家を、どこの誰かもわかんないヤツに、土足で目茶苦茶にされるの嫌じゃない。結果、収拾がとれなくなってみんな閉鎖するんだ。≪ホームページは皆のものです≫なんて、大間違いだよ」


おそらく糸井のこの判断は、多少閉鎖的なマイナスはあっても「クール」なんだろう。
今回のチャットセッションや、最近の「誰でも日記」の動向には、「無類の人間好き」たる長谷川でも流石に萎えるものがある。


が、しかし……と、敢えて元気な声で言ってみよう。
GOJI SITEは、今後もあくまでオープンでアナーキーな、てって的に「ホット」な場所にしてみようぜ。でなきゃ、やっぱり俺も参加してる意味がない。
主催者・管理人のべあさんが、「閉鎖勧告」にも負けず頑張ってるんだ。
みんな、べあさんだけにホストの苦労と楽しみをやらせずに、それぞれ自分勝手なやり方でこのサイトを賑やかで面白いものにしてみよう。
「みんな、自己流で一流のホスト・ホステスになろう!」ふたたび、だ。


なあに、「悪貨」は「もっと元気な悪貨」で駆逐するのさ。
「公衆便所」は堪らんが、「精神病棟」なら、きっと得るものもあるぜ。
「狂人あつかい」あるいは逆の「凡人あつかい」を恐れずに、もっと奔放に「自分の言葉」を発してみようじゃないか。
長谷川も来年はもっと元気になります。