[音楽]そして、昨夜はバブルガムナイト。

小さな店に、まさにぎゅうぎゅうづめのご来場、ありがとうございました。


今回は、さかいゆんのバイト先の若い同僚たちがたくさん来てくれて、普段のイベントとは打って変わった若い大勢のお客さんたちにふれて、それだけでかなりあてられてしまい、おっさんはかなり後からぐったりきてしまいましたが...
そして、良くも悪くも、ああした若者ノリを未だ普通に地でいき続ける、さかいゆんのパワーにも、かなりあてられたなあ。


そして、今回彼女が連れてきた、80年生まれの若いゲストDJ君が、とても興味深かった。
いわゆる80s’のイベントだから、どうやっても、ある程度ジャンクっぽいテイストにはなるんだけれど、どうしても俺なんかは文脈を整理して、「カッコヨク」してしまう。
良くも悪くも方向をソリッドしちゃう。
ところが、彼にはそれがほとんど無いんだな。
アリスと戸川純坂本龍一とマッチを、ポンと繋げてしまう。
ちょっと、ペイントしたラジカセで、YMOアナーキーを同時に聴いてたような、かつてのアートヤンキー達のノリを思い出した。
郊外化...というのか、ドンキホーテマツモトキヨシやファミレスに囲まれた暮らしが、物心ついた時から当たり前というか、その中で育ち、たくましく根を張って遊んでるというのか。
(といっても、彼自身は情報量潤沢な、東京の広義のサブカル少年風でもあるんだけれど)
元々ヒップホップ出身だけあって、我々ロック系のレベルからすれば、無茶苦茶にDJ上手いしね。
なんだか、センスよく模範解答的なアーカイブでスタイリッシュに固めてるようなタイプよりも、むしろ好感持てる感じだったなあ。
少なくとも、自分が足をつけているところ、自分の文脈に対して、その方がバーチャルではないなと思った。


俺自身はむしろ彼なんかとは逆のタイプ、自我が邪魔して内にこもり、自分の方向で趣味をソリッドして固めつつ外界に対抗するって感じやってきたし、だからこそ、それを広げたり繋いだり壊したりって試行錯誤の意志も生まれ、また他者との摩擦を強く感じる分深く知ろうとできるって誇りも持ってる。だから、彼のようなフラットなタイプには距離も感じるんだけど、同時に凄く興味深かった。新鮮でした。


結果、なんだか取り止めもないイベントにはなっちゃったかもしれないけど、主催者は凄く楽しませていただきました。