イッツ オンリー ロックンロール

bakuhatugoro2003-11-25

昨夜は高円寺ショーボートへ、先日のショーケン復活前夜祭でDJをやっていただいたTAIZANさんhttp://www.pcsu.mfnet.ne.jp/~taizan/のバンドのLIVEを観に行った。


TAIZANさんは、アメリカンルーツミュージックやオールドロックのマニアであり、トラディショナルなブルース、ロックンロールのカバー中心のバンドだということで、正直、このテの趣味のオッサンバンドにありがちな、手堅く落ち着いた、保守的な演奏を想像していた。
が、予想に反して、堂に入りつつも突き抜けた、アグレッシブなプレイに驚く。
ラフでルーズなセッションっぽさを残しつつ、重い塊のように無骨なうねりを生むボトムの太い演奏と、生々しい勢いを重視したアレンジ。ルーツミュージックへの、その世界観ごとの深い愛情と、無邪気な鮮度を保つ事を両立させている佇まいは、レイドバックとは程遠く、例えるなら初期のアニマルズやゼムを思わせる。「道楽にこそ手を抜かない」凝り性オヤジ共の地力と色気にまいってしまった。お世辞抜きに楽しめましたよ。
こういった、職人的に技術を積み重ねて行くような、器用さと安定感に欠ける自分としては、羨ましいことしきりだったし、同世代のプロのロックバンドが、資質やキャラクターに甘えたまま過齢を重ね、ずるずるとパワーダウンしがちなのと対照的だったりして、いろいろ物思うところも多かった。


打ち上げにお邪魔して、その辺の感想と、ショーケンLIVEについて話し込むつもりが、急用で泣く泣く辞退。まったく中途半端な付き合いで申し訳ない。TAIZANさんにはこの場でお詫びを。