映画ゼロ年代ベストテン

「男の魂に火をつけろ!」さんの企画。
うっかり〆切り忘れてて、危うくやり過ごすところだったが、乗らせていただきます。
http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20091108
取るものも取り敢えず、咄嗟に思いつくままに。

1.ロッキー・ザ・ファイナル
これはもう、付き合ってきた年月の積み重ねがあるから仕方ない。ともかく、きっちり傑作で幕引きできた奇跡に感激。

2.グラン・トリノ
まさに自分が今観たかった映画を、最良の形で見せて貰った感じ。

3.パッチギ!
時間をおく程、雑音が消えて好きになる一作。

4.シティ・オブ・ゴッド
リトル・ゼ(育ちの悪さゆえの陰惨さ)と、ベネ(遊び好きなイイヤツ)の対比に涙。

5.サマーウォーズ
藤純子の栄おばあちゃんにつきます。

6.愛しのローズマリー
ファレリー兄弟の映画がつく嘘は、いつもサナトリウムのように儚くて優しい。

7.ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
ジェンダーだの、マイノリティー云々を超えて、一個の人間の持つ厄介で本質的な欲望と孤独の賛歌。

8.あの頃ペニーレインと
レスター・バンクスに涙。

9.3時10分、決断のとき
洋の東西を問わず、実を感じる浪花節映画は、男の人生の友。

10.実録連合赤軍 あさま山荘への道程
「勇気がなかったんだ」に疑問はあるけれど、ともかくこれだけ微妙でしんどい題材を、冷静と緊張を持続して撮りきった根性に一票。

しかし、何でもいいが「ゼロ年代」って呼称、かつてのXジェネレーションだの、最近のロスジェネだのと同種のダサさが我慢ならんというか、背後の意図の臭みが付きまとって閉口。数年後確実に恥ずかしくなる単語だから、安易に使わないのが吉だと思うぞ。