自分の都合を棚上げにするやつら


下の電車男のエントリーに対して(ってより「コミュニケーションスキル」ってヤツの胡散臭さについてか)、mixiの方でいただいたガルシアの首さんhttp://d.hatena.ne.jp/headofgarcia/のコメントが、その舞台裏を突く興味深いものだったので、こちらに再掲。

電車男」と少し話はズレるんですけど、最近自分と同じ、あるいはそれより下の世代がライトノベルを中心に活躍し始めてるんですが、彼らの作品を読むと、クラスの中の順位付けや緊張関係がもたらす悩みについて書いていることが驚くほど多いんです。もともとそういう煩雑なしがらみというのは女子特有のものだったと思うんですけど、それが今は男の子の間にも拡がってる感じがするんですよね。結局、社会が平均化してきて、孤独や摩擦を糧に歯を食いしばるよりも、一つの鳥カゴの中で人間関係をどう潤滑に回していくかが大事になってきたことが、若い人が「受け入れられること」を最終目的にしてしまう大きな原因なんじゃないかと思います。そういう葛藤については、理解は出来るけど共感はできないというか…「教室の外」を想像できない視野の狭さとか、相互の衝突を避けたり、あるいは自己完結的に居直ってみせる小賢しさが鼻についてしまって仕方ないですね。それは今の若い人たちの創作にまつわる矮小さや閉塞感にも大きく影響を及ぼしていると思うし。エレカシの「パワー・イン・ザ・ワールド」のように生きたいッス。
枯れ果てた大地の一輪の花!


俺自身も元々は、人間関係や心情の機微が主な関心の対象であるような、どっちかというと女性的な人間だと思うんだけど、そこに過敏に淫していたら生きていけないって気持ちが片方にあって、男性文化のユルさや乱暴さに意識して近づいて行ったって所がある。
昨今、はてなでも散見されるようなインテリタイプの若い人は、何かといえば「マッチョ」ってなレッテル貼りで、男性原理をスケープゴートしようとするけれど、そこで自身の「小賢しい」処世空間での優位性や、それを主張することもまたひとつのエゴであり、暴力であることへの無自覚さが、相当にはびこっちゃってるなと思う。男女問わず。


こういうのって、他人の暴力に反発、否定しているようで、自分もまた逃れがたく持つ暴力や権力性を隠蔽したり、正当化したりするような更なる性質の悪さだと思うんだが。


☆「男子はもっと女子の話に耳を傾ければきっとずっとモテると思う」とか言ってるヤツは、まず、弱者を食い物にしようとしてる姑息なリフォーム詐欺http://d.hatena.ne.jp/yukihonda/20050713だと思った方がいい。叩いてOK、あるいは御しやすしと見た対象をダシににして、身内に媚びるようなやり方でしか世渡りできない卑怯者だ(その証拠に、ヤツは決して女に対して呼びかけ、批判することはないだろう)。


もし君が、こういう輩の姑息さや悪意を、そうと意識しなくてすむようなおおらかな人間だったなら、もうとっくにモテているか、例えそうでなくても幸せな人生をおくっているはずだけれど、そうでなければ、昔から「ホットドックプレス」とか必死に読んじゃうようなヤツが、モテた試しはないってこと。「女子の話」じゃなく、「女子の欲」をこそ直視すべし(笑)