やっぱり町山ブログは面白い!


http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20041105コメント欄より再掲。


駄目ですよ、町山さん!アパシーなんて容易く口にしては!
アメリカは大きな田舎だ」って、日本でもずっと言われているけれど、こういう形で見えるとさすがにリアルに突きつけられるものがあります。デモクラシーを奉じる世界最強の大国の実態がそうである、というのはさすがに影響力甚大だし、ビビるものがありますが、実は世界の大半がそうなわけで、説得や啓蒙の通じない、別の世界観を信じて生きている人々に隣人として向き合うきっかけとしては、我われにとってはよかった(選挙中の町山さんの、田舎のブルーカラーに対する葛藤まじりの報告は、とてもリアルで意味があったと思う。これは、海を隔てた暢気な言い分ではあるけれど、その暢気な立場をきっちり引き受けたい)。


そして、日本にいると尚更ですが、都会には都会の、別の問題がある。マイケル・ムーアや町山さんが繰り返し訴えられていた、リアルな共同体を失った状態で、消費資本主義に対してなし崩しに受身の大衆化が起こり、これまたなし崩しの産業の空洞化や階級格差にも繋がっている。
原理主義の旧弊を否定した上で(また、それがはじめから無い日本において)、何を想像力の核にして倫理を積み上げていくか?


また、巨大な田舎の暴力に対して、どうリアルに向き合うか。彼らを蔑視するだけでは、また過去の歴史の繰り返しだし、かといって対話の不成立とリアルな力関係の存在は意識せざるを得ない。
高い代償だったかもしれませんが、そうしたリアルな思考を鍛えるための、授業料だと考えるべきだと敢えて言いたい。
やるべきこと、考えるべきことはいくらでもある、どころか山積みですよ!