鉄人28号

う〜ん...回を追う毎につまんなくなっていくなあ...
前回書いたのと逆の感想になっちゃうけど、今度は旧作のあっさりした展開をそのまま踏襲し過ぎ。
おかげで正太郎君と鉄人の絆が出来あがる前に、ブラックオックスのエピソードに入っちゃったもんだから、鉄人に思い入れることが出来ない不完全燃焼感甚だしい。
何より、当時はただの前提だった戦後の空気をもっと意識的に書き込まないと!
敷島重工、全然働く工員達が見当たらないじゃん!
もう、宮崎アニメのモブシーンみたいに、とにかく人の群れがごちゃごちゃって感じじゃないと活気が出ない。
みんなで汗まみれ、油まみれになって働いてないとさ。
そして彼等は、眩しく鉄人を見上げるわけですよ。
かつては戦争の災厄の象徴だった鉄人が、今、日本の未来の象徴に!
その中で回復する、正太郎君と父の絆。


敵ロボットが破戒した町を、凄いパワーで修復する鉄人。
でっかい木を切り倒して橋を架ける鉄人。
あっという間にトンネル掘っちゃう鉄人。
炭鉱事故を救う鉄人、なんてのもいいね。
爆発事故にもビクともせず、鉱夫を救出。
整備する工員達も誇らしく見つめる。


科学に対する罪悪感とかを強調するには、この時代は早すぎる。
ナイーブにカマトトぶった反省ばっかしてると、この時代の勢いが表現できないよ(アニメって何故かいまだにこうしたノリが多いけど)。
汗と笑顔と科学と力!
いけいけどんどんでいいんだよ。