2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『ばらの坂道』ジョージ秋山

『ばらの坂道』を、とうとう読むことが出来た。 70年代初頭のジョージ秋山が『アシュラ』『銭ゲバ』と問題作を連発し、メタフィクション的な『告白』を最後に突然マンガ家を引退、失踪した数ヵ月後、発表された復帰作。 何としても読みたいと思いながら、現…

出崎監督、本当にありがとうございました。

無常も理不尽も、どんな運命も笑って受け止め、最後まで戦う男のリリシズム。ダンディズム。 戴いたものの御恩は計り知れません。 今、まさにこれからが、それを受け取ってきた僕らが試される時だと思っています。 シッポを立てろ!

前回の日記の補足と反省、そして高円寺デモについて

僕は、どちらかというと保守的な人間(政治的に保守というよりも、単に性根が古いタイプの人間)だから、政治的な主義主張の内容以上に、それを主張する上での振舞い方が気になる。 そして、その振舞い方こそが、思想であり文化だと思っている。 どれだけ立…

伊丹万作『戦争責任者の問題』 福田恆存『私の幸福論』所収「自由について」(15日追記)

伊丹万作『戦争責任者の問題』 http://anond.hatelabo.jp/20110413222428 「だまされた」と平気でいうひとたちは戦争中はまだ子供で自分が確立されていなかつたから「だまされた」のであり、今日は、自分が確立できたから、その「だまされた」という事実に気…

斉藤和義「ずっとウソだった」に対する、いきものがかり・水野良樹さんの意見について

まぁ、びくびくして言えないのもなんか違う気がするしな。昨日はそれでもんもんとしていたけど。俺は斉藤和義さんの音楽が大好きだけど、「ずっとウソだった」は大嫌いだよ。 自分の主張を保身することなく自分の方法論でまっすぐに発信するという行為に対す…

『二十四の瞳』(54年 監督 木下恵介)

いつものことではあるけれど、優柔不断で筆が遅いため、やり残しの宿題を気にするようにずっと心に引っかかっているうちに、目の前のことに集中できない時間が重なって、どんどん現実と意識がずれていく。 淀むのが嫌で、無理に押さえ込んで目の前のことにの…

『二十四の瞳』(54年 監督 木下恵介)

震災後感じたネットの問題点 「慌てて買い溜めちゃった」と呟けない空気こそ、最もまずい「同調圧力」なのでは?

地震と津波、そして原発事故から3週間あまりが過ぎた。 地震直後の周囲の様子や報道、自分の行動や心の動きなどを記録しておきたいと思うのだけれど、命にかかわる緊急事態なのかそうでもないのか、もっと心配すべきなのか逆に心配し過ぎなのか、状況が二転…