2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧

覚書 帷子耀「ふかまる秋に」

調べものがあって70年代の「映画芸術」のBNをめくっていたら、探していた帷子耀による『仁義なき戦い』の批評を偶然発見。 http://d.hatena.ne.jp/bakuhatugoro/20040605 目次に記載されていないから、どうりで見つからないわけだ。 傷口には静けさがある。…

最近、何がウザいって、

PTSDって言葉ほど鬱陶しいものはない。 そんなこというなら、関東大震災や戦時中の空襲くらった世代は、全員PTSDだよ。 いじめだの、ドメスティックバイオレンスだのいろいろあるけど、はっきりいってそういうものが無くなるってことは絶対にない。 どうした…

何でも勉強です!

わたしはが嫌いだ。が好きだ。「良かった」とは言わない。「好きだ」と言っている。 どうして好きか、というと、みんな貧しかったから―というのが一番腑に落ちる。 貧しかったから、ビルも建たなかったし、車も走らなかったし、だから町はひとつひとつ違った…

買い物途中のスーパーで

松田優作表紙の「ダ・ヴィンチ」を見つけ、衝動買い。 読者アンケート中心のかなり薄めの特集の中、美由紀さんのインタビューが出色だった。特にシメのこの部分、非常に感銘を受けました。 複雑な環境に生まれてきたにもかかわらず、優作は、自分の中に夢を…

先週末は、

横浜駅付近の高層マンション最上階にショーケンファン20数名で集まり、夜景を楽しみ、飲み食いしつつ、各時代のショーケンライブ映像を楽しみながら延々ショーケンについてしゃべり倒した。 こうしたファンの集まりというのは、どうしても大体において無条件…

以下、上とは関係ない私信

内心の揺れがどうあれ、「かのように振る舞い」続けられるだけ、己を律する何かを持ち得ない人が、倫理的なお題目を口にしても、それは奇異な乖離としか写らないし、言葉の値打ちを下げることにしかならない。 言った者勝ちみたいな居直りや荒み方には、「あ…

こちらでの告知が遅れましたが、

先日発売になったPANTA&HALボックスhttp://www.hayabusa-landings.com/pantahal.html#ponyの、『TKO NIGHT LIGHT』のライナーと、DVD『Fighting80』ライナーの住友利行氏(元TVKディレクター)インタビューを担当しました(これは現存する唯一のHALの映像!…

その橋は本当に必要なのか

http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20040604 便利なシステムができてるからといって、それが本当に必要だとは限らない。 橋は物と人の運搬を便利にするが、だからといって橋が人より偉くなったり立派になってはおかしい。 建物は人が雨風をしのぐために作った…

窪塚洋介の飛び降りに関して、友人の日記

http://d.hatena.ne.jp/pimple_wrinkle/20040606を読んで、深く頷く。 しかし、9階から飛び降りて無事っていうのにまず驚いたよなあ。凄い。同じおクスリ好きでも、ジョニー大倉の窓懸垂を超えたか!? と、どうしてもまずおクスリ繋がりで考えてしまうけど、…

「言葉なんて口先だけ」

信じられないなんて、言いはじめたらキリがない。 僕たちが伝え合い、知りうることの不確かさは、ただの「当たり前」、前提だ。 自分の言葉どおりにいつも生きられているかどうかはわからないけれど、それでも口にする言葉の普遍性に賭けて、僕らはまた言葉…

ここのところやってた「怪人図鑑」的ムック仕事の慰労を兼ねて

(といっても、俺はまだ思い切り残しちゃってるんだが。ゴメンナサイ!)、奈落一騎新居にて、奈落氏、榎本氏とビデオ上映会。 今日は、「実録外伝 大阪電撃作戦」「資金源強奪」「やくざの墓場 くちなしの花」の3本立て。 「大阪〜」http://movie.goo.ne.jp…

あと、下で触れた町山さんの日記への一抹の危惧というのは、

http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/ 例えば、ここで書いたマイケル・ムーアに対する思いと、そのままかぶる感じです。 http://d.hatena.ne.jp/bakuhatugoro/20030910 「弱者や大衆の味方」というところに、自分の正義を置こうとすると、大衆の望むことの内実…

人は自分で自分を相対化などできない

とは、俺は思わない。 もちろんそれは、客観的計量、判断の下しようのない俺の中の思いでしかないけれども、だからといってその「不確かさ」を盾にとって、外を見、自分を広げようとすることを放棄(することを正当化)しようとは思わない。 そうした普遍的…

更に、六月四日分に対して

http://members.jcom.home.ne.jp/w3c/omake/diary.html 福田恒存が、いつも二律背反を設定し、飲み込んで、行きつ戻りつしながら語っているというのはそのとおりだけど(引用した文書だってもともと私小説的な欺瞞に対する話であるように)、あなたも「時代…

一昨日の続き2件

http://members.jcom.home.ne.jp/w3c/omake/diary.html 六月二日の、再度のリファに対して。 あなたと福田恒存を取り合うつもりなど毛頭ないので、取り合えず落ち着いてくれ。 しかしね、俺の文章が理解できなかったらしいから仕方ないのかもしれないが、各…

付記

こちらのhttp://members.jcom.home.ne.jp/w3c/omake/diary.html 6月1日分の、リファに答えて。 何も周囲の感想なんか覗わないで、あなたの意見を言えばいいじゃないの?とまず思うけれど、ひとつはっきり言っておく。 小林よしのりが高く評価されようがされ…

町山さんの一連の日記について、

http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20040528 http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20040526 narkoさんのところに書いたコメントを転載。 http://d.hatena.ne.jp/narko/20040530 町山さんの日記については僕もまとめて書きたいんだけど、とりあえずコメント。民主…

SPA!6/4号の福田和也と坪内祐三の対談が酷い。

特に坪内祐三が本当に酷い。 というか、この対談での彼の調子こきぶりにはいつも目に余るものがあったが、むしろ言い捨て読み捨て的な場で気の緩んだ「悪人の自白」として重要かもしれないと思うようになった。 下の町山日記http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi…